東海地方も梅雨に入り、しっとりとした長雨の季節になりました。
昔の人は、雨の恵みや変化に、美しい名前をつけました。
例えば、新緑を優しく潤す「緑雨(りょくう)」や、夏の午後に急に降ってすぐに止む「夕立(ゆうだち)」など。
日本の豊かな自然と、それに寄り添う心が感じられますね。

さて、梅雨が明ければ、いよいよ本格的な夏の到来です!
今月号の「くろちゃんだより」では、夏野菜の代表格「トマト」の健康効果を取り上げました。
旬のトマトを毎日の食事に取り入れて、元気に夏を乗り切りましょう!

写真は、岐阜県土岐市にある「織部の里公園」です。
約400年前の桃山時代、土岐市は日本最大のやきもの産地として栄えていました。

公園内には、国の史跡に指定されている「元屋敷窯」があり、美濃窯最古の連房式登窯として知られています。
この窯では、茶陶として名高い瀬戸黒、黄瀬戸、志野、そして織部といった「美濃桃山陶」が生み出されました。
織部の里公園は、戦国の動乱期に美濃桃山陶を大きく発展させた古田織部ゆかりの地でもあります。
武将であり、茶人でもあった古田織部は、この地で花開いた美濃焼に大きな影響を与えました。
公園内には松坂屋の創業家である伊藤家の別荘「揚輝荘」から移築された茶室「暮雪庵」や、美濃桃山陶の焼き物づくりが体験できる「創陶園」など、陶芸に挑戦できる施設もあります。
ぜひチャレンジしてみてください!

また、元屋敷窯跡から出土した貴重な品々が展示されている資料室では、当時の技術や文化に触れることができます。
さらに、公園を見下ろす高台には、美濃焼の陶祖を祀るお寺「清安寺」もあります。

美濃焼の歴史と文化が息づく織部の里公園へ、ぜひ一度足を運んでみてください。


【織部の里公園】
http://www.toki-bunka.or.jp/oribe

住所:〒509-5142 岐阜県土岐市泉町久尻1246-1
TEL:0572-54-2710


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